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細菌成分リポ多糖の検知に重要な植物タンパク質の機能解明。

論文中の図の写真

細菌には細胞壁構成成分のリポ多糖が多く含まれています。動植物の細胞はこのリポ多糖を検知することで、周りに細菌がいることを知り、細菌からの攻撃に備えます。ヒトなどの哺乳動物では、佐賀医科大学(現・佐賀大学医学部)で発見されたMD-2など様々なタンパク質が、リポ多糖と直接結合することでリポ多糖を検知していることがよく知られています。一方、リポ多糖と直接結合する植物のタンパク質は、これまで報告されていませんでした。佐賀大学農学部の飯笹さやか(元大学院生)らは、このリポ多糖検知に関わる重要な植物タンパク質について、下記の二つの論文を国際的に著名な学術誌に発表しました。論文1では、AtLBR-1とAtLBR-2という二つの植物タンパク質がリポ多糖と直接結合することを示しました。次に、論文2では、最先端機器・次世代シーケンサーの活用により、AtLBR-2が細菌からの攻撃に備え、防御応答を発動する上で決定的に重要であることを示しました。(図:植物のリポ多糖検知メカニズムにおけるAtLBR-2の機能のモデル)


この研究には、筆頭著者の飯笹さやかの他に、渡邉啓一(佐賀大学農学部・教授)、永野幸生(佐賀大学総合分析実験センターおよび大学院農学研究科・准教授)らが佐賀大学から参加しました。


論文1:Sayaka Iizasa, Ei'ichi Iizasa, Sawako Matsuzaki, Hiroyuki Tanaka, Yutaka Kodama, Keiichi Watanabe, and Yukio Nagano "Arabidopsis LBP/BPI related-1 and -2 bind to LPS directly and regulate PR1 expression." Scientific Reports 6:27527 (2016)


論文2:Sayaka Iizasa, Ei'ichi Iizasa, Keiichi Watanabe, and Yukio Nagano “Transcriptome analysis reveals key roles of AtLBR-2 in LPS-induced defense responses in plants” BMC Genomics 18:995 (2017)









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